第二次バドミンター大戦
100回負けても良い。1000回負けても良い。たった1回の勝利で良い。それが完全勝利ならば。
2018年7月16日。暗雲立ち込める中、戦士達は集結した。今日はバドミントンで最強の戦士を決める大会。俺の鼓動は速くなり、アドレナリンが溢れ出していた。体が戦いを勝利を欲している。速く暴れたくてしょうがなかった。
いよいよ、チーム決めが始まった。俺が引いたのは邪悪なる化身だった。ふっ、まさに反逆者の俺にお似合いのカードだ。さて、俺と同じ悪魔のカード引いたのは誰か.........。俺の世界は凍りついた。まさかお前もそのカードを引いたのか。ふっ、つくづく面白い。確かにこの悪魔のカードが似合うのは俺のほかにお前しかいないよな。最高のパートナーだぜ!
そう、俺の相方はタコパ革命で先人を切ったあの女だ。
周囲からはタコパのやべー2人組とどやされる。しかし、2人にはそんな言葉は届かない。常に時代の先を行く者は理解されないのだから。2人の目はただ勝利だけを見据えていた。
チーム名?反逆者にチーム名か...。そんなもの適当で良い。Z・たいやきだ。ちなみにこのZはzealot、つまり狂信者という意味だ。俺たちにぴったりな名前だ。これ以上はない。そしてこのチーム名決定が戦いの狼煙となった。
初戦はチーム「はかいこうせん」だった。ほう、そっちが破壊するものならばこっちは創生するものだ。負けるわけにはいかない!
負けた。
次だ!切り替えろ。敗北を気にしては先には進めない。次のチームはなんだっけ?僕とか光とか言ってた気がするけどいいや。こちらは世界を塗り替える闇だ!
負けた。
いよいよ予選最終戦。チーム名は「色ビリジオンに会いたい」。エッチな色だよなぁ〜。
負けた。
まさかの予選全敗。悔しかった。勝ちたかった。しかし、俺たちの戦いが終わってもなお、2人の目は死んでなかった。まだ、諦めていない。この世界を塗り替えるためには俺たちは走り続けるしかないんだ!予選終了後、俺たちは手を取り合い。最高のパートナーだった。お前がナンバーワンだ。とお互いに手を取り合った。
2人の汗は確かに輝いていた。
(完)